山と川と海に囲まれた町の食卓
福井市は日本海に面しながら、背後に丹生山地と両白山地を控える。九頭竜川とその支流が市街を貫き、足羽川が南から流れ込む。この地形が、福井の食卓を決めている。
戦前は繊維王国として知られた福井だが、1945年の空襲と1948年の地震で、わずか3年の間に二度の大災厄に見舞われた。焼失した家は36,000戸を超え、倒壊した建物も同じほど。しかし町は立ち直った。その象徴が、市のシンボルとなった不死鳥だ。復興の過程で、人々は何を食べて生きたのか。米だ。
福井平野は九頭竜川の流域に広がる。この川が運ぶ山の水と、平野の土が、米を育ててきた。今、その米はみやま米として届く。天然の山水だけで育てたという触れ込みは、この町の地形そのものを言い換えたものだ。

届いた米を炊く。湯気が立ち上る。粒が立つ。毎日の食卓に、この町の水と土が着地する。選べる容量と配送回数というのは、一人暮らしから家族まで、どの台所にも合わせられるということ。米は保存がきくから、季節を選ばず、いつでも福井の恵みを食べ続けられる。
海の幸、職人の手
福井市の海岸は、北側の三里浜の砂浜から南側の岩場へと変わる。その海から、焼さば寿司が生まれた。老舗日本料理店が作るという、その手仕事は、江戸時代から続く福井の食文化の一部だ。

鯖は福井の海で獲れる。肉厚の身を塩漬けにして、酢飯に乗せる。この押し寿司は、保存食であり、ハレの日の食べ物でもある。届いた時点で完成しているから、すぐに食卓に出せる。家族で、あるいは一人で、福井の海の味を噛みしめる。
同じく海の恵みとして、越前蟹の甲羅盛も選べる。冬の日本海が育てた蟹。甲羅盛というのは、身をほぐして甲羅に盛り直したもの。食べ方が決まっているから、届いたその日が、そのまま季節の食卓になる。
米と酒、町の営み
福井の米は、酒にもなる。北の庄の蔵元造りは、福井の地名を冠した和リキュール。ブルーベリー酒という、米と果実の組み合わせ。晩酌の時間に、この町の営みが一杯に凝縮される。
福井市は県庁所在地であり、中核市だ。しかし返礼品を見ると、観光クーポンよりも、米・魚・蟹・酒といった食べ物が主役になっている。それは、この町が何であるかを示している。戦災と地震から復興した町は、食べることで生きることを選んだ。その選択が、今も台所に届く。
寄付をすれば、福井市産の米が家に着く。それを炊いて、焼さば寿司を添えて、蟹を食べて、酒を飲む。季節が巡り、配送の時期を選べば、年間を通じて福井の食卓を保つことができる。それが、この町とのつながり方だ。
