瀬戸内の乾いた風が、甘さを濃くする
浅口市は岡山県の南西部、倉敷と笠岡に挟まれた小さな市だ。面積は県内で最小だが、その土地柄は明確だ。瀬戸内海式気候に属し、年間降水量は1188mm——「晴れの国」岡山の中でも最も雨が少ない地域とされている。冬は空気が乾燥し、降雪はめったにない。
この乾いた風と、瀬戸内の日差しが、果実を育てる。市内には複数のため池が設けられ、水不足に備えられてきた。その工夫の先にあるのが、ぶどうと梨だ。
シャインマスカットは、この地で秋口に届く。粒が大きく、種がなく、皮ごと食べられる品種だ。届いた箱を開けると、房全体が薄い黄緑色に輝いている。冷蔵庫で冷やして、食卓に出す。一粒かじると、果汁が口に広がり、甘さが後を引く。晴れた日が多い土地だからこそ、糖度が乗る。家族で房を囲む時間が、自然と生まれる。

秋から冬へ、梨の季節へ
夏のぶどうが終わると、秋から冬にかけて梨が届く。あたご梨や鴨梨といった品種が、石原果樹園から出荷される。梨は日持ちがするため、届いてから数週間、冷蔵庫で保存できる。朝食時に一個、皮をむいて食べる。シャリシャリとした食感と、さっぱりとした甘さが、朝の目覚めを助ける。

詰め合わせで、季節を重ねる
シャインマスカットとニューピオーネの詰め合わせは、ぶどうの季節を長く楽しむ選択肢だ。二つの品種が一度に届くため、食べ比べができる。ニューピオーネは粒が小さく、種があるが、濃い甘さが特徴だ。同じ季節でも、品種によって味わいが異なることを、家の食卓で実感できる。
米も、この土地の産物
果実だけでなく、無洗米も浅口市の返礼品だ。星ふる米という名で出荷される。無洗米は研ぐ手間がなく、そのまま炊ける。毎日の食卓に、この土地の米が届く。ぶどうや梨と同じく、晴れた日が多い気候が、米の品質を支えている。
浅口市への寄付は、季節ごとに異なる果実が家に届く約束だ。夏から秋、秋から冬へ。瀬戸内の乾いた風が育てた、その季節の味を、台所で受け取ることになる。
