水に恵まれた土地が、米を育てる
日野町は、多摩川と浅川に挟まれた低地に広がる町だ。私がこの町を見ると、まず思うのは「水」である。町内には179ヶ所の湧水が確認されており、日野用水、豊田用水、平山用水、向島用水といった用水路が、かつての「多摩の穀倉」を支えてきた。その総延長は180km近くに及ぶ。
こうした水環境の豊かさが、国土交通省の「水の郷百選」に選ばれた理由だ。宅地化が進む東京の中にあって、なお水田や野菜畑が占める割合が高く、都市農業の現場として機能し続けている。甲州街道の宿場町として栄えた歴史は遠いが、その土地の営みは今も続いている。
令和7年産コシヒカリは、この水と土が育てた米だ。5kg、10kg、20kgから選べる。白米で届き、精米されたままの状態で家に着く。冷暗所に保管すれば、季節を通じて食べられる。毎日の炊飯で、この町の水が米粒に変わったものを口にすることになる。

土地の手間が、味になる
特別栽培米コシヒカリも、同じ町の米だ。こちらは5kgで、玄米か白米かを選べる。「特別栽培」とは、農薬や化学肥料の使用を減らした栽培方法を指す。それは手間がかかることを意味する。除草も、病害虫の管理も、慣行栽培より目が細かくなる。

玄米で受け取れば、家の精米機で挽くことができる。あるいは、玄米のまま炊く人もいる。白米より噛み応えがあり、季節の変わり目に食べると、体が目覚める感覚がある。この町の農家の手間が、そのまま食卓に届く形だ。
肉も、この町の産物
鳥取和牛の焼肉用カルビも返礼品にある。300gで、焼肉用に切られた状態で届く。夏の夜、家族で焼肉をするとき、あるいは友人を招いたときの一品になる。米と肉、この町の産物を同じ食卓に並べることができる。
日野町は、かつて宿場町として人と物が行き交う場所だった。今も、その土地の営みが、返礼品という形で全国の食卓に届く。水に恵まれた低地で育つ米、丁寧に作られた野菜や肉。それらは、この町の地形と歴史が生んだものだ。
