浜名湖で育つ鰻、家の食卓へ
湖西市は浜名湖の西岸に位置する町だ。江戸時代、この湖を渡ることは幕府の法度で禁じられていた。そのほど厳しく守られた水域で、今も鰻の養殖が続いている。
浜名湖産の鰻きざみ蒲焼は、冷凍で届く。一袋50グラム、それが6袋。小分けされているのは、実は台所の現実に寄り添った設計だ。鰻は香りが強く、一度開けると冷蔵庫に匂いが移る。毎回少量ずつ使える形は、一人暮らしや二人世帯の晩酌に、あるいは子どもの弁当に、丼の具として、うどんの上に、卵かけご飯の脇役に——使い方を選ばない。解凍は流水で数分。温め直しは電子レンジで十分だ。

浜名湖での鰻養殖は、この地の漁業の中核をなしてきた産業だ。古い営みが、今も家々の食卓に着地する。それが返礼品の本質だと私は考える。
浜名湖と遠州灘、二つの水の恵み
湖西市は浜名湖の西岸から遠州灘の海岸まで、南北に長く広がっている。その地形が、異なる漁業を育ててきた。
アサリのふっくら煮は、小分けの10袋セット。殻を取り除いた身だけが、塩辛く煮詰められている。おつまみとしてそのまま、あるいは炊き込みご飯の具に、味噌汁に落とし込むのもいい。冷凍庫に常備しておけば、急な来客時の一品にもなる。浜名湖での貝類漁は、鰻と並ぶ重要な生業だ。

入出漁港では、近年なかなか見られないノコギリガザミが水揚げされるほど、この湖の生態系は豊かに保たれている。そうした環境の中で、アサリも育つ。小分けされた煮貝は、その湖の営みを、毎日の食卓に運ぶ仕組みなのだ。