最上川が育てた、米の町
大石田町は最上川の流域に息づく町だ。江戸の時代、この川は物資の大動脈で、町は三難所を前にした最大の集積地として繁栄した。天領として川船役所が置かれ、上方の物資が仙台城下へ運ばれていった。その歴史は今も、町の中心が河川のすぐそばにあることに刻まれている。
水が豊かな土地は、米を育てる。大石田産の雪若丸は、特別栽培米として届く。この品種は山形が生んだ新しい米で、粒が大きく、甘みが立つ。白く炊き上がり、冷めても硬くならない。毎日の食卓に、季節を通じて寄り添う米だ。精米で届くから、袋を開けてすぐに炊ける。10キロは、四人家族なら二ヶ月弱の量。冷暗所に置いて、少しずつ食べ進める。米びつに移すとき、その白さに季節の移ろいを感じるだろう。

初夏と秋、果実の便り
同じ水と土が、果実も育てる。初夏にはさくらんぼ・佐藤錦が届く。M玉以上という選別は、一粒の大きさが揃っていることを意味する。180グラム四パックは、家族で分け合う量。冷蔵で届き、冷やしたまま食べるのが正解だ。種を取る手間は、その甘さへの対価のようなものだ。

秋にはもも・西洋梨の詰め合わせが季節を告げる。品種はおまかせだが、それは産地が旬を知っているからだ。秀品という等級は、見た目の傷が少ないことを約束する。三キロは、毎日一個ずつ食べて十日ほど。追熟の時間を見計らい、食べ頃を迎えた果実を冷やして食べる。その判断も、家の台所の仕事になる。

米と肉、冬の食卓
冬には山形牛の赤身モモステーキも選べる。1080グラムは、四人で四日分の夕食になる。赤身は脂が少なく、焼きやすい。フライパンで塩をふって焼き、熱いうちに食べる。米と肉、シンプルな組み合わせが、この町の食卓の基本だ。
大石田に寄付することは、季節ごとに町の産物が家に届く約束になる。米は毎日、果実は旬に、肉は冬に。その繰り返しの中で、最上川の流域で育つものの味を、年を通じて知ることになる。