能代平野が育てた米、選べる量で季節を重ねる
能代は平坦地だ。市域のほとんどが能代平野に属し、米代川が流れ、ため池が点在する。この地形が、米作りに適した土地を作った。かつて「東洋一の木都」と呼ばれた秋田杉の時代は過ぎたが、その土地の力は米に引き継がれている。
あきたこまちの白米・無洗米は、容量と回数が選べる。5kg、10kg、20kg、26kgから選び、何度も届けてもらう。一度の大量購入ではなく、季節ごと、月ごとに新しい米が家に着く。冬の重い雪の中で育った秋田の米は、春先に食べるのと、秋口に食べるのでは、同じ品種でも表情が違う。無洗米を選べば、朝の準備も楽になる。米を研ぐ手間を省いて、その分、ご飯を炊く時間に心を向ける。そういう小さな選択が、食卓の質を変える。

鶴形牛、焼肉とすき焼きで季節を分ける
能代市の牛肉といえば鶴形牛。A4、A5ランクの肉が返礼品として届く。ロースまたは肩ロースのすき焼き用は、冬の食卓に似合う。白菜や豆腐と一緒に、割り下で煮込む。肉の脂が割り下に溶け、野菜に染み込む。家族で鍋を囲む時間は、米の季節と同じくらい大切だ。

一方、バラカルビの焼肉用は、夏の夜に活躍する。炭火か網の上で、さっと焼く。脂が落ちて香ばしくなる瞬間を待つ。米と牛肉、この二つが能代の食卓の軸になる。
どぶろくで、秋田の手仕事を知る
秋田県知事賞を受けたどぶろくは、米を仕込み直した濁り酒だ。米の甘さが残り、アルコール度数も高くない。晩酌というより、食後のデザートに近い。能代の米がどう発酵するか、その過程を液体で味わう。地酒は、その土地の水と米と職人の手が一つになった証だ。
能代に寄付すると、米が季節ごとに届き、牛肉が食卓を彩り、地酒が夜を静かに締めくくる。そういう暮らしが、この町の返礼品の中にある。
