島全体がサトウキビ畑。その先にある焼酎
喜界島は隆起サンゴ礁からなる小さな島だ。周囲48.6キロ、最高点211メートル。この限られた土地の74%がサトウキビ畑に充てられている。農業粗生産額の64%もサトウキビが占める。つまり、この島の経済は、サトウキビなしには成り立たない。
そのサトウキビから生まれるのが黒糖焼酎だ。黒糖焼酎 一升瓶 2本は、朝日酒造と喜界島酒造という島の2つの蔵が手がけた飲み比べセット。25度の焼酎は、晩酌の相棒として、あるいは炭酸水で割って夏の夜に。島で育ったサトウキビが、どのように酒になるのか。その過程を、飲み手の杯の中で感じることができる。

黒糖焼酎は奄美群島の伝統的な酒だが、喜界島でこれが作られ続けるのは、島の産業構造そのものが理由だ。耕地の大半がサトウキビなら、その副産物である黒糖を活かす道は自然と開かれる。島の人たちが何世代にもわたって育ててきたサトウキビが、蔵人の手で焼酎に変わる。その営みが、この返礼品の背景にある。
島ザラメと、食卓の季節
同じくサトウキビから生まれるのが島ザラメ 20kgだ。粗糖、きび砂糖と呼ばれる、黒糖よりも淡い色合いの砂糖。20キロという量は、一家の台所に届いた時、最初は戸惑うかもしれない。だが、毎日の煮物に、漬物に、お菓子作りに。使い続けると、この砂糖の甘さの質感が、白砂糖とは違うことに気づく。コクがある。サトウキビそのものの風味が、かすかに残っている。

喜界島の農業は、サトウキビだけではない。柑橘類、トマト、メロンも栽培されている。そうした季節の野菜や果物を、この島ザラメで煮詰めたり、漬けたり。島の産物同士が、食卓の中で出会う。それが、この町に寄付した時に家に届く、もう一つの風景だ。

