白川の段丘が育てた牧場の風景
菊陽町は熊本市の北東に隣接し、ここ20年で人口が急増した町だ。ソニーやTSMCといった半導体工場が立地し、工業地帯としての顔が強い。だが町の南部と東部では、今も農業が営まれている。特に白川周辺の河岸段丘は、熊本都市圏の地下水涵養に重要な役割を果たす農地だ。
この町で育つあか牛のハンバーグは、そうした農業基盤の上に成り立っている。あか牛は熊本を代表する和牛で、赤身が濃く、脂肪が少ない肉質が特徴だ。100%あか牛を使ったハンバーグは、届いた時点で既に個包装されており、冷凍庫に並べておけば、平日の夜の食卓に素早く着地する。

赤身肉の焼き方、家の台所で
ハンバーグを焼く時、あか牛の赤身肉は脂が少ないぶん、火の入れ方が大事になる。強火で一気に焼くと、中が硬くなりやすい。中火でじっくり、表面に焼き色がついたら裏返し、さらに3分ほど。肉汁が出始めたら火を止める。その瞬間が、あか牛の赤身の旨味が最も活きる時だ。

テーブルに運んだハンバーグを切ると、中からほのかに肉汁が滲む。赤身の濃い味わいは、ソースなしでも、塩とコショウだけで十分だ。子どもたちも大人も、肉そのものの味を感じながら食べることになる。冷凍庫に常備しておけば、急な来客の時にも、弁当のおかずにも、週末の家族の食卓にも対応できる。
菊陽町の返礼品として、この赤身肉のハンバーグを選んだのは、町の産業構造の変化の中でも、地元の農業基盤を守ろうとする姿勢が見えるからだ。白川の水を活かし、段丘の土地を活かす営みが、こうした一品に結実している。