海と山に挟まれた町の、肉の食べ方
福津市は福岡市と北九州市のちょうど中間に位置する。東から南にかけて許斐山・本木山・飯盛山が連なり、北西は玄界灘に開かれている。この地形が、この町の食卓の性格を決めている。
海が近いから魚は豊かだ。福間漁港、津屋崎漁港、勝浦漁港と三つの漁港を持ち、アカウミガメが産卵に来る津屋崎海岸は、この町の自然の象徴でもある。だが同時に、この町はベッドタウンとして発展してきた。1960年代の高度成長期、北九州の製鉄所の社員住宅として原町団地が造成され、その後も東福間団地、若木台団地、光陽台団地と次々と宅地開発が進んだ。福間駅周辺の再開発も続いている。
つまり福津市は、古い漁村と新しい住宅地が同時に存在する町だ。その食卓には、漁港で揚がった魚と、都市的な暮らしの中で選ばれた肉が、両方ある。
博多和牛の焼肉は、そうした福津市の晩酌の風景そのものだ。バラ肉800グラムは、家族で囲む焼肉卓の量感。冷凍で届くから、週末に解凍して、炭火か卓上コンロで焼く。脂の甘さが立ち上り、ご飯が進む。玄界灘を見下ろす山々の麓で、こうして肉を焼く夜は、この町の暮らしの実感そのものだ。

福津市の返礼品は、この町が何を大切にしているかを映す。海に近く、山に囲まれ、福岡と北九州の両方に繋がる立地。その中で、地元の食材と、選ばれた品質の肉が、食卓に着地する。それが、この町の寄付の返礼の形だ。
届いた肉を、どう食べるか
焼肉用のバラ肉は、火の通し方が肝心だ。冷凍のまま焼くのではなく、前夜から冷蔵庫で解凍する。朝に取り出せば、夜には常温に近い状態になる。焼く直前に、肉の表面の水分をペーパータオルで軽く拭く。こうすることで、焼いた時に肉の表面がきれいに焼き色がつく。
バラ肉は脂が多いから、強火は不要だ。中火でゆっくり焼く。片面に焼き色がついたら、すぐに返す。焼きすぎると脂が落ちすぎて、肉が硬くなる。焼き加減は、肉の厚さと火の距離で調整する。この手間が、肉を活かす。
食べる時は、塩とタレ、両方用意するといい。塩で肉の味を引き出し、タレで次の一枚へ。ご飯の上に乗せて丼にするのもいい。玄界灘を臨む福津の夜に、こうして肉を食べることが、この町への寄付の実感になる。