四万十川が形作った町の輪郭
高知県の南西、四万十市に入ると、まず川が目に入る。四万十川。四国最長の一級河川が、市の中心部を貫き、沖積平野を形作っている。その川沿いに、古い町並みが息づいている。
土佐一条氏が京都を模して碁盤の目に区画した中村の町。1946年の南海地震で大きく被災したが、それでも川との関係は変わらない。夏は厳しい暑さに包まれ、冬は山間部に雪が積もる。そうした季節の移ろいを、川は静かに映す。
四万十黒潮旅館の宿泊券は、その川の流れの中に身を置く時間をもたらす。加盟する宿は、この町の自然に寄り添う場所ばかり。沈下橋を渡り、川下りの舟が行き交う風景を眺めながら、夜明けを迎える。そうした「ほっとするとき」が、この町にはある。

川と山に抱かれた滞在
四万十市の大半は山林だ。その山々から流れ出た水が、川となり、平野を潤す。黒尊渓谷の秋の紅葉、春の新緑。四万十川河川敷の柳林と菜の花。季節ごとに、この町の表情は変わる。

宿泊券を手にすれば、そうした原風景の中で、数日を過ごすことができる。朝の散歩で川風を感じ、昼間はカヌーで水面に出て、夜は宿の灯りに包まれる。四万十川ウルトラマラソンの季節、土佐一條公家行列の藤祭りの時期、あるいは納涼花火大会の夜。この町の暦に合わせて、滞在の時間を選ぶのも良い。
より長く滞在したい場合、高額の宿泊券も用意されている。四万十川の流れを聞きながら、この町の時間に身を委ねる。それが、この返礼品の本質だ。

