竹内街道の麓、肉の旨みが素直に立つ場所
太子町は大阪府の南河内にあり、生駒・金剛山地の西麓に位置する。日本最古の官道といわれる竹内街道が通り、古くから人と物が行き来した土地だ。そうした歴史の重みと、山裾の冷涼な気候が、この町の食卓の背景にある。
返礼品として届く但馬牛の赤身焼肉用は、兵庫県産の牛肉だ。赤身というのは、脂肪が少なく、肉そのものの旨みが前に出る部位。焼肉用に切られているから、家の食卓では、熱した鉄板の上で数秒、肉の色が変わるのを待つだけでいい。タレに漬けるのではなく、塩をひとつまみ、あるいは何もつけずに食べると、その牛が何を食べ、どう育ったかが、ダイレクトに舌に届く。

400グラムという量は、家族四人で一度の食卓に着地する分量だ。冷凍で届くから、週末の夜、あるいは季節の変わり目の特別な晩酌に、引き出しから取り出して焼く。肉が常備菜のように家にあるという感覚は、日々の食卓を少し豊かにする。
山の町の、素朴な肉の食べ方
太子町は駅がなく、近鉄南大阪線の上ノ太子駅や喜志駅が最寄りだ。そうした立地だからこそ、町の食べ方は観光地的な華やかさより、家庭の台所に根ざしている。赤身の焼肉は、特別な調理技術を必要としない。鉄板か網があれば、火の加減だけで十分だ。
切り落とし400グラム×2も同じ但馬牛で、こちらは炒め物や煮込みに向く。切り落としは部位の端を集めたもので、形は不揃いだが、肉の質は変わらない。野菜と一緒に炒めたり、スープに落としたり、家の冷蔵庫にある食材と組み合わせやすい。二パック届くから、一度目は焼肉、二度目は別の調理法で、同じ牛肉でも異なる食べ方を試すことができる。

竹内街道の麓で、古い時間が流れる町だからこそ、返礼品として届く肉も、派手さより素朴さを大事にしている。それが、この町の顔だと私は思う。
