港町の食べ方
舞鶴は、東と西に分かれた町だ。東は日本海軍の軍港として計画的に整備され、西は城下町から商港へと歩んできた。その二つの顔を持つ港町で、いま食卓に上る肉の食べ方は、どちらかといえば実用的で、素朴だ。
牛タンの塩だれは、そういう町の食べ方を体現している。焼肉用に薄く切られた牛タンに、塩だれがからんでいる。冷凍で届くから、食べたい分だけ解凍して、フライパンやホットプレートで焼く。火が通るのは数十秒。タンの歯ごたえと、塩だれの塩辛さが、ご飯を進ませる。

北前船の時代から商港として機能してきた舞鶴の西港では、全国から物資が集まり、また運び出されていった。そうした交易の中で、この町の台所には、手早く、確実に食べられる食材が好まれてきたのだろう。牛タンの塩だれは、そうした歴史の中で磨かれた、実用的な美味しさだ。小分けで届くから、家族の人数や食べたいタイミングに合わせて、無駄なく使える。冷凍庫に常備しておけば、晩酌の肴にも、休日の昼食にも、すぐに出せる。
港町の肉文化
舞鶴が肉じゃがの発祥地を名乗るのは、軍港としての歴史と無関係ではない。海軍の食卓に上った洋風の煮込み料理が、やがて町の家庭料理になっていった。そうした背景の中で、この町の人たちは、肉を日常的に食べる文化を育ててきた。

A5黒毛和牛のローストビーフは、その延長線上にある。毎月または隔月で届く定期便を選べば、季節ごとに肉の味わいが変わるのを感じながら、食卓に上げることができる。冷凍で届いたローストビーフを、食べる前夜に冷蔵庫に移して解凍する。薄く切って、塩とわさびで食べるのもいい。温かいご飯の上に乗せて、肉汁をかけるのもいい。一品で、食卓が整う。

地酒と、日常
池雲の純米大吟醸は、舞鶴の地酒だ。フルーティーで透明感のある味わいは、牛タンの塩辛さや、ローストビーフの脂の甘さを、静かに引き立てる。晩酌の時間に、小ぶりなグラスに注いで、ゆっくり飲む。港町の夜は、こうして深まっていく。
