水と土が育てた米、毎日の飯として
安八町は揖斐川と長良川に挟まれた縦に細長い土地だ。低湿地で、古来から河川が網目状に流れ、水害が絶えなかった。1976年の台風による長良川決壊、その前の1929年の犀川事件——この町の人たちは何度も水と向き合い、輪中という堤防で集落を守り、家の天井に船を吊るす「上舟」を用意し、小高く盛った敷地に「水屋」という避難小屋を建てて生きてきた。
そうした歴史の中で、この町は県内有数の穀倉地帯になった。肥沃な田園が広がり、米作りが生業の中心になったのだ。ハツシモ 精米 10kgは、その土地が育てた米そのものだ。新米の季節、白く輝く粒を炊いて、毎日の飯として食卓に上る。水害と向き合い、堤防を築き、田を守ってきた人たちの手が、この一粒一粒に込められている。

飛騨牛の脂が、晩酌の時間を作る
安八町は農業の町であると同時に、工業都市でもある。グリコマニュファクチャリングジャパン、岐阜日野自動車、住友化学——大企業の事業所が立地し、製造業が産業人口の大きな割合を占める。その一方で、農業の手仕事は今も続いている。
飛騨牛の切り落とし A3~A5等級は、この町に寄付した時に家に届く肉だ。500gずつ3パックに分かれているから、週に一度、焼肉の夜を作ることができる。脂が乗った肉を熱した鉄板に乗せると、香りが立ち上る。晩酌の時間が生まれる。

飛騨牛のすき焼き・しゃぶしゃぶ用も、冬の食卓に向いている。薄く切られた肉を、熱い出汁にくぐらせて食べる。家族が一つの鍋を囲む時間が、この肉があれば自然に作られる。
米と肉、この町の二本柱
安八町の返礼品は、この町の産業と風土を映している。米は、水害と向き合い、堤防を築いてきた歴史の上に成り立つ。肉は、工業化の中でも農業を守り続ける、この町の多面性を示している。どちらも、毎日の食卓に着地する品だ。派手さはないが、確かな手仕事と、この土地の時間が詰まっている。
