米どころの秋冬、ハツシモで炊く
瑞穂市は、岐阜と名古屋の中間に位置する町だ。長良川と揖斐川に挟まれた濃尾平野の北西部にあり、水が豊かで、土が肥えている。そういう土地では、米が育つ。
岐阜県産ハツシモは、この町の定期便米。ハツシモは、岐阜県を代表する品種で、粒がしっかりしていて、冷めても硬くなりにくい。秋から冬にかけて、新米が届く喜びは、毎年のことながら、台所の季節感を一気に変える。10キロを選べば、家族の朝食が数ヶ月、この米で続く。炊きたての湯気、ほのかな甘み、粒の立ち方——そうした細部が、毎日の食卓に積み重なる。

富有柿の原木がある町で、柿を知る
しかし瑞穂市を語る時、米だけでは足りない。この町は、富有柿の発祥地の一つだ。旧巣南町の原木は、瑞穂市指定天然記念物として今も残っている。柿の歴史が、町の土に根ざしている。
返礼品の中には、直接的な柿の品は見当たらないが、この町で米を選ぶことは、柿の季節と同じ土地の恵みを家に迎えることでもある。秋に柿が色づく季節、その同じ畑の隣で、米が育つ。濃尾平野の水と土が、両方を育てている。
飛騨牛の霜降りや飛騨牛の赤身ステーキも返礼品に並ぶ。これらは瑞穂市の直産ではなく、隣接する飛騨地域の産だが、岐阜県内の食卓文化として、米と一緒に選ぶ人も多いだろう。すき焼きやしゃぶしゃぶで、ハツシモの白米を脇に置いて食べる——そういう食べ方が、この地域の冬の台所にはある。

定期便を選べば、季節ごとに米が届く。その間に、柿の季節が来て、冬が深まり、また春へ向かう。瑞穂市の返礼品は、そうした時間の流れの中で、家の食卓に着地する。
