雪国の米作りは、地形が決める
栄村は長野県の最北端に位置し、新潟県・群馬県との県境に立つ村だ。千曲川が流れ、その川は県境で信濃川と名を変えて日本海へ注ぐ。この地形が、米作りの条件をすべて決めている。
日本海側気候の影響を受け、特別豪雪地帯に指定されるほどの雪が降る。森宮野原駅では戦中の1945年に7.85メートルの積雪を記録した——JR管轄駅における最高記録だ。その雪が春に解け、千曲川となって田を潤す。雪解け水は冷たく、ミネラルを含み、田の土を肥やす。
青倉米は、この風土の中で育つコシヒカリだ。特別栽培米として作られ、青倉地区の田で丁寧に育てられている。粒は白く、炊くと香りが立つ。冬の重さを知る土地だからこそ、春から夏にかけての成長が一粒一粒に詰まっている。

台所に届いて、毎日になる
5キロの白米が家に届く。袋を開けると、米の香りが立ち上る。この香りは、雪国の春の匂いだ。
毎朝、この米を炊く。水加減は少なめに。冷めても硬くならず、握り飯にしても、翌日の弁当でも、米の甘さが残る。昼食は、この米を食べる。夜も、この米を食べる。5キロは、一人暮らしなら1ヶ月半。家族なら3週間。毎日の食卓に、栄村の冬と春が着地する。
米は、返礼品の中でも最も日常的だ。派手さはない。だが、毎日口に入るものだからこそ、その土地の本質が問われる。青倉米は、栄村が何であるかを、最も誠実に伝える品だ。
なぜこの村で、この米なのか
栄村の歴史は、米作りの歴史でもある。江戸時代には上杉家の家臣として統治され、良質の米が取れる地域として知られていた。2011年の長野県北部地震で村は壊滅的な被害を受けたが、その後の復興の中でも、米作りは村の足腰として機能してきた。
雪が深いからこそ、春の水は清く、夏の日差しは貴重だ。秋の収穫まで、田は村人の手で守られる。その手間と時間が、一粒の米に宿る。
寄付をすれば、この米が家に届く。毎日、栄村を食べることになる。
