冬が深い町だから、酒がある
信濃町に入ると、まず山が迫る。黒姫山、飯縄山、斑尾山。北に新潟県を隣接し、野尻湖が静かに横たわる。この町の気候は厳しい。年平均気温9.4℃。冬は-15℃を下回る日が数日ある。年間降雪量は726cm。特別豪雪地帯だ。
そうした風土の中で、人は酒を仕込んできた。寒冷な気候は、麹の活動を緩やかにし、深い味わいを生む。雪に閉ざされた冬の夜長、酒は暖かさであり、時間の友だった。
一茶の夢と焼酎のセットは、この町の地酒蔵・高橋助作酒造店の仕事だ。純米吟醸と焼酎。二つの酒が、冬の信濃町を映している。晩酌の盃に注ぐたび、この町の季節が立ち上る。

湖と高原、そして一茶の足跡
野尻湖は、この町の顔だ。琵琶島を浮かべ、周囲を山に囲まれた湖。古くから人が暮らし、遺跡が眠っている。その湖畔や黒姫高原、斑尾高原に、宿泊施設が点在する。
野尻湖周辺の宿泊施設で使えるクーポンは、春から秋、季節ごとに訪れる理由を与える。新緑の季節、湖面に映る山々。秋の紅葉。そして冬の静寂。この町は、季節の移ろいを身体で感じさせる場所だ。

小林一茶は、この町の生まれだ。俳人として全国を巡った一茶も、故郷の風景を忘れることはなかったろう。一茶記念館、旧宅の跡。町のあちこちに、彼の足跡が残っている。酒を飲みながら、一茶の句を思い出す。そんな時間も、この町の返礼品がもたらす贈り物だ。
