急流の傍らで、天日干しされる米
富士川町は、東に日本三大急流の富士川を抱える町だ。西には櫛形山がそびえ、甲府盆地の南西に位置する。この地形が、町の産業と食卓を形作ってきた。
推し一品は、平林の棚田米。特選米10kg、天日干し、精米済みで届く。平林地区の棚田は、急峻な地形に人の手で刻まれた段々畑だ。こうした棚田で育つ米は、昼夜の寒暖差が大きく、水はけと日当たりに恵まれている。天日干しという手間をかけることで、米粒の芯まで熟成し、炊いた時の香りと粘りが違う。

届いた米を、秋から冬の晩酌の時間に炊く。湯気が立ち上る茶碗を前に、その土地の水と光が詰まった一粒を噛む。棚田米はそういう食べ方をさせる米だ。保存は冷暗所で、開封後は冷蔵庫の野菜室に。10kgなら家族四人で二ヶ月弱、毎日の食卓に着地する量だ。
町の木・柚が、晩酌と台所を彩る
富士川町の町の木は柚。この町では古くから柚が栽培され、地域の産業を支えてきた。
ゆずジンは、その柚を蒸留酒に仕立てたもの。200mlの瓶は、晩酌の相棒として、あるいは冬の夜に炭酸水で割って飲む。柚の香りが、アルコールの角を丸くする。冷凍庫で冷やしたグラスに注ぐと、柚の爽やかさが引き立つ。

同じく柚を使ったゆずジンは、台所の引き出しに常備しておくと、冬の鍋や白身魚の塩焼きの後、口直しの一杯になる。
季節の果実が、年を通じて届く約束
旬のくだもの定期便は、年6回、季節ごとに山梨の果実が家に届く。枯露柿、桃、すもも、貴陽、シャインマスカット——町の周辺地域で育つ果実たちだ。定期便は、その季節に何が旬かを知らせてくれる。冷蔵庫に届いた果実を、家族で分け合う時間が、年に6度やってくる。
富士川町への寄付は、この町の地形と産業が生んだ食べ物を、自分の食卓に招くことだ。米は毎日、柚の香りは晩酌に、果実は季節の訪れを告げる。そうした日常の積み重ねが、この町とのつながりになる。