盆地の日差しが、すももを甘くする
甲府盆地の南部、三つの川に囲まれた中央市。東は鎌田川、西は釜無川、そして笛吹川。この地形が盆地の日差しを逃さず、夏の果実を育てる。
私がこの町を訪れるたびに感じるのは、盆地特有の「熱の溜まり方」だ。周囲の山々に囲まれた地形が、昼間の日差しを逃さず、夜間も地熱を保つ。その環境で育つすもも 貴陽は、単なる甘い果実ではなく、この土地の季節そのものを食べることになる。

貴陽は、すももの中でも晩生種。初夏から盛夏へ向かう時期に、樹上で時間をかけて熟す。届いた箱を開けると、濃い紫色の玉が6~8個。一つ手に取ると、その重さに驚く。果肉は緻密で、噛むと果汁が溢れる。冷蔵庫で冷やして、朝食の一品に。あるいは、午後の日中、そのまま齧る。皮の酸味と果肉の甘さのバランスが、盆地の夏を象徴している。
定期便で季節を追う、桃とシャインマスカット
この町の果実の魅力は、一品では終わらない。桃とシャインマスカットの定期便は、初夏から秋へ向かう季節の移ろいを、家の食卓に届ける。

桃は、盆地の初夏を代表する果実。届いた時点では、まだ硬さが残っているかもしれない。常温で数日置き、手のひらで優しく握って、弾力が出たら食べ頃。皮を剥くと、果汁が手を伝う。その季節の一瞬を、家族で分け合う時間が生まれる。

シャインマスカットは、盛夏から秋へ。種なし、皮ごと食べられる品種だからこそ、子どもも大人も、そのまま口に運べる。冷やしたシャインマスカットは、午後の疲れを癒す。
米も、この盆地の産物
こしひかり 10kgは、同じ盆地で育つ米。果実ばかりではなく、米もまた、この地の日差しと水を受けて育つ。盆地の水田は、笛吹川や釜無川の水を引く。その米を炊いて、夏の果実を食べる。季節の循環が、一つの食卓に集約される。
中央市への寄付は、盆地の風土そのものを家に迎えることだ。