三方を山に囲まれた盆地が、なぜ生マグロを推すのか
越前市は武生盆地の中央に位置する内陸の町だ。日野川、鞍谷川、吉野瀬川が流れ、三里山や日野山に囲まれている。海からは遠い。しかし、この町の返礼品を見ると、生マグロの柵が目立つ。
理由は単純だ。越前市は福井県の中核都市であり、北陸自動車道と国道8号が縦断する交通の要衝だ。奈良時代には越前国の国府が置かれ、古くから政治・経済の中心地として栄えてきた。その流通網と目利きの文化が、今も生きている。港町・敦賀や越前町に近い立地を活かし、新鮮な海産物を仕入れ、冷蔵で届ける体制が整っているのだ。
江戸時代、越前和紙の職人たちが全国に「紙の王」を普及させたように、今、この町は海の幸を内陸に運ぶ役割を担っている。
生本マグロ、柵どりで家に届く
生本マグロ 中トロは、220g~700gの柵どり。冷蔵で指定日着が可能だ。

柵どりというのは、マグロの身を一本の塊のまま届けるということ。スーパーの切り身ではなく、自分の包丁で、食べたい厚さに切る。その瞬間、断面が光る。中トロの脂が、白くきらめく。
家に届いたら、冷蔵庫から出して、30分ほど常温に戻す。包丁は冷たい水で濡らし、一度の引きで切る。醤油とわさび、そして米飯。晩酌の時間が、一段階上がる。
量は選べる。220gなら、夫婦で二晩。700gなら、家族四人で一週間、毎晩少しずつ。冷蔵なので、鮮度が落ちる前に食べ切る緊張感も、食卓に活気をもたらす。
他の海の幸、選び方
同じく生マグロなら、大トロもある。脂が濃い。中トロより贅沢な晩酌を望むなら、こちら。

大トロ・中トロ・赤身の三種セットは、一度に三つの味わいを試したい人向けだ。赤身は淡白で、わさび醤油の香りが立つ。中トロは脂と旨味のバランス。大トロは、口の中で溶ける。同じマグロでも、部位で食べ方が変わる。
海鮮丼の具を求めるなら、海鮮丼の具 六種類セット。マグロ、ウニ、イクラ、ホタテ、エビ、貝類が冷凍で届く。朝、冷蔵庫に移して、夜には解凍される。白いご飯の上に、色とりどりの海を乗せる。子どもも喜ぶ、家族の食卓向けだ。
越前市の返礼品は、海から遠い町だからこそ、新鮮さを保つ工夫が詰まっている。冷蔵・冷凍・指定日着。流通の要衝だからできる、細やかな配慮。それが、この町の顔だ。
