海と山に挟まれた土地が育てる牛肉
逗子は三浦半島の付け根、相模湾に面した町だ。北西に鎌倉、南に葉山を隣接し、東は横須賀へと続く。山がちな地形で、最高峰の二子山も標高200メートル余り。海と山が近い、そういう土地である。
この地で育つ葉山牛は、そうした風土の中で丁寧に飼育された黒毛和牛だ。四季のプレミアムセットという形で、年間を通じて四度に分けて届く。春夏秋冬、季節ごとに異なる部位や調理法を想定した詰め合わせが、家の食卓に着地する。

定期便という仕組みは、単なる量の分割ではない。冬の鍋物の季節には厚切りの赤身を、春先には焼肉向きの霜降りを、というように、その時々の食べ方に合わせた肉が届く。冷凍で保存しながら、季節の食卓に合わせて使い切る。そういう現実的な食べ方を前提にした返礼品設計だ。
逗子の台所に、年四度の肉の便り
逗子は古都保存法の指定都市であり、鎌倉と並ぶ歴史的な町だ。同時に、披露山庭園住宅に代表される高級住宅街を抱える。そうした町の食卓は、素材を吟味する目利きが育つ環境にある。
葉山牛の赤身は、焼いた時の香りが違う。脂の質感も、口に入った時の溶け方も、飼育環境と飼料の選択が反映される。四季のセットで届くことで、同じ産地の牛肉でも、季節による味わいの微妙な変化を感じることができる。春と秋では、牧草の質が異なり、それが肉の風味に映る。
年間を通じて、この町の返礼品として選ぶ意味は、逗子という土地が海と山の両方を持ち、そこで育つ食材を大切にする文化があるからだ。相模湾の漁業と、三浦丘陵の農畜産業が共存する地域性が、この牛肉の返礼品に凝縮されている。
