台地と平野、二つの地形が作る米
匝瑳の地形は北と南で大きく異なる。北部は谷津田が入り組んだ複雑な台地。南部は九十九里平野の平坦な田園地帯だ。この二つの地形が、同じ市内でも異なる水の流れ、土の質感、日当たりを生み出す。
海洋性気候で、年間平均気温は15度。夏涼しく冬暖かい。冬の降雪はほぼない。こうした気候条件の中で、令和7年産のコシヒカリは、毎年同じ季節のリズムで育つ。

私がこの米を推すのは、匝瑳という町の産業の厚みを体現しているからだ。この市は植木・苗木の日本最大の産地として知られている。つまり、土を知り、育成の手間をかけることが、この町の生業の根底にある。米作りもまた、その同じ手の延長線上にある。大浦ゴボウのような伝統野菜の栽培も古くから行われてきた。土地を読み、季節を待つ。そうした営みの中で、コシヒカリも育つ。
家の食卓に、季節の手当てとして
届いた米を、どう家に着地させるか。5kg、10kg、20kgの選択肢がある。一人暮らしなら5kg。家族がいれば10kg。季節ごとに新米を迎える暮らしなら、20kgで秋から冬へ、冬から春へと繋ぐ。

コシヒカリは粒が大きく、炊くと甘みが立つ。朝の白いご飯だけで、おかずがなくても食べられる米だ。冬の朝、温かいご飯をよそって、味噌汁と漬物だけで十分。春先には、新玉ねぎと塩辛い海苔で。季節の手当てが、米一つで変わる。
匝瑳は成田国際空港から車で約30分。東京圏からも近い。だからこそ、この米が家に届くまでの時間も短い。産地から食卓までの距離が近いことも、返礼品として選ぶ理由になる。