河川が刻んだ低地の町
越谷に入ると、地形がすぐに分かる。大宮台地と下総台地に挟まれた沖積平野。平均海抜5メートル。元荒川、中川、綾瀬川、古利根川、新方川——多くの河川が市内を流れ、江戸時代には舟運で栄えた。「水郷こしがや」と呼ばれるゆえんだ。
高度経済成長で水田が減り、都市化が進んだ。遊水機能が失われ、1980年代には大雨のたびに浸水被害が頻発した。治水対策として調節池が整備され、今はレクリエーションの場になっている。かつての水と土地の関係は変わったが、この町の骨格は水に刻まれたままだ。
低地が育てた、地の酒
越谷のクラフトビールは、この町の水と風土を瓶に詰めたものだ。IPA、ジューシーIPA、セゾン——複数の銘柄が飲み比べられる。低平地の気候、湿度、そして水。醸造所はそれらを読んで仕込む。晩酌の卓に届いた時、ラベルを見れば越谷の地形が思い出される。

旅の拠点として
越谷は江戸から北へ約25キロ。日光街道の宿場町として、東北や上信越への中継地点だった。その歴史は今も息づいている。楽天トラベルクーポンを使えば、市内の宿泊施設で一泊できる。東京へも近く、北への旅の起点にもなる。かつて旅人が越ヶ谷宿で一夜を過ごしたように、現代の旅人もこの町に泊まり、朝に出立する。

低地の町は、通り過ぎるだけでなく、立ち止まって水を飲み、地の酒を味わう場所でもある。
