福岡南部、都市と田んぼの境界線で
那珂川市は福岡市の南側、春日市の西に隣接する町だ。北部は博多南駅周辺を中心にベッドタウンとして急速に都市化が進んだが、市の大半を占める南部・中部は今も農地と山地が広がっている。人口の約8割が北部に集中する一方で、南畑ダムや五ケ山ダムを抱える南部は、かつての村の風景をまだ保っている。この二つの顔を持つ町だからこそ、返礼品にも都市近郊農業の現実が映る。
推し一品は 栃木県共通の新米、定期便 にした。那珂川市の中部・南部は水田地帯で、減反政策の影響を受けながらも米作を続ける農家がいる。この返礼品は玄米・白米を選べ、2kg から 10kg まで量を選べる定期便だ。毎月、あるいは隔月で届く米は、家の食卓に季節の手当てをもたらす。新米の季節、秋口に届く一袋目は香りが違う。冬を越えて春先に届く便は、保存の効いた米の深い味わいになっている。同じ産地の米でも、季節ごとに表情が変わる。定期便だからこそ、その変化を家の中で感じられる。

肉の日常、ジャーキーで
もう一つ、那珂川市の返礼品として目に留まるのが さくらポークのジャーキー、定期便 だ。国産豚肉を塩漬けにして乾燥させたジャーキーは、保存食でありながら、晩酌の相棒になる。2袋単位で届く定期便は、月に一度、あるいは数ヶ月ごとに家に届く。開けた時の香りは、塩と肉の香ばしさ。噛むほどに肉の旨味が出てくる。冷蔵庫に常備しておけば、朝食の一品にも、酒の肴にもなる。

温泉で季節を区切る
那珂川市の南部には自然保養施設「グリーンピアなかがわ」があり、周辺には温泉施設も点在している。馬頭温泉郷のペア宿泊割引券 は、米と肉の日常を一度リセットする時間をくれる。都市と農村の境界に住む人たちにとって、温泉は季節の区切り。秋の新米を食べ始めた頃、冬の前に温泉で身体を温める。そうした暮らしのリズムが、この町にはある。
返礼品は、その町の生業と季節の手当てを一緒に届ける。那珂川市の場合、それは米と肉の定期便であり、時折の温泉の時間だ。
