大谷石が刻んだ、地下の時間
宇都宮の西部で採掘される大谷石。帝国ホテルの建設に使われ、関東大震災での安全実績が評価されたことから、その後は関東各地の建造物の建材として広がった。その採掘跡が、いま別の役割を担っている。天然の地下蔵だ。
私は宇都宮をこう見ている。江戸時代、日光街道と奥州街道の追分として繁栄した宿場町。北西部の山系から連なる戸祭山、八幡山、二荒山のちょうど終端に位置し、背に山を配し、平地には田川などの水系を配した「天然の要害」。その地の利を巧みに取り込んだ城下町から、明治には軍都として、戦後は内陸型近代工業を中心とする産業都市として発展してきた。
そして今、その地層そのものが、新しい価値を生み出している。
大谷の地下蔵ワイン・ローヌ赤は、採掘跡の天然地下蔵で深みを増したワインだ。届いた時点で既に、その土地の時間が染み込んでいる。コルクを抜く前に、ラベルを眺めながら、この瓶がどこで、どれだけの時間をかけて熟成されたのかを想像する。そういう飲み方ができる返礼品は少ない。

晩酌の食卓に置く。白い皿に盛った何かを前に、グラスを傾ける。赤ワインの色が、照明に透ける。その時、宇都宮の地層、採掘の歴史、そして地下蔵という新しい産業が、一本の瓶に凝縮されていることに気づく。それが、この返礼品の本質だ。
米と酒、平野の恵み
宇都宮市域を流れる鬼怒川、田川、釜川、姿川は、それぞれ流域に沖積平野を形成している。その平野で育つ米が、栃木県産こしひかりやとちぎの星だ。

精米で届く。炊く前に、米粒の透明感を見る。水に浸す時間、火加減、蒸らし。毎日の台所の手順が、この米によって少し丁寧になる。冷めても粘りが残り、おにぎりにしても、翌日の弁当でも、米の甘さが引き立つ。

同じ平野の恵みを、別の形で。四季桜の日本酒セットは、純米と本醸造の飲み比べ。米から酒へ。同じ土地の産物を、異なる製法で味わう。晩酌の時間が、その土地への理解を深める。
旅と、その先
宇都宮は首都東京から約105km北。東北新幹線や宇都宮線により都心とのアクセスが至便だ。楽天トラベルクーポンは、市内の対象施設での宿泊に使える。宇都宮城址公園、二荒山神社、大谷石建築を巡る旅。あるいは、ただ駅周辺を歩く。その時間が、返礼品の価値を完成させる。
寄付は、その町への投票だ。宇都宮を選ぶことは、大谷石の地下蔵でワインを熟成させる試みを、平野で米を育てる営みを、支えることになる。
