水に囲まれた町が米を作る理由
河内町は、利根川と新利根川に挟まれた細長い土地だ。南北わずか2.8キロ、東西19.2キロ。町内のほぼ全域が江戸時代以前の干拓地である。つまり、この町そのものが、人間が水と向き合い、泥と格闘して作った場所なのだ。
利根川の流路が改修されたのは明治中期。その時、常陸と下総の国境がこの町を通っていた。今も「大境」という地名がその痕跡を残している。つまり河内町は、大きな川の改修という歴史的な転機の中で、現在の形になった。水との関係が、この町の骨格そのものなのである。
こしひかりの定期便は、そうした土地が育てた米だ。隔月で届く仕組みになっているから、新米の季節から冬を越え、春先まで、常に新しい米が家に着地する。白米を選べば、炊きたての香りと粒の立ち方がはっきり見える。朝、釜を開けた時の湯気の中に、この町の水と土が映っている。

定期便という食べ方
米を「定期便」で受け取るというのは、実は家の食べ方を整える行為だ。毎月、あるいは隔月で新しい米が届くことで、古い米を使い切るペースが自然と決まる。冷蔵庫の米びつに、常に新しい米がある状態が続く。
家族の人数によって5キロ、10キロ、20キロを選べるのは、その家の台所の現実を知っているからだろう。一人暮らしなら5キロで十分。家族が多ければ20キロ。その選択肢の中に、返礼品を作った側の、受け取る側への想像力が感じられる。
利根川と新利根川に挟まれた低地で、水を引き、土を耕し、米を育てる。その営みが、毎月、毎隔月、あなたの食卓に届く。河内町への寄付は、そうした土地の営みを、家の食べ方の中に組み込むことなのだ。
