盆地の南西、梨の季節
笠間市の南西部には吾国山や愛宕山などの山列が連なり、その麓の緩やかな傾斜地が梨園になっている。秋が近づくと、この丘陵地帯に実った梨が、盆地の中心部へ運ばれてくる。
柴沼梨園の新高梨は、そうした地形が生んだ一品だ。新高という品種は大玉で、甘みが深い。梨が届いた時、箱を開けると秋の香りがする。冷やして切ると、果汁が手に落ちる。食卓に置くだけで、季節が変わったことを知らせてくれる。

盆地を貫く涸沼川の流域、米の土地
市の中央を北西から東部にかけて涸沼川が貫流する。この川沿いの平坦な台地と盆地の底は、古くから水田地帯だ。冬は-10℃を下回る冷え込みもあり、春から秋にかけての気温差が米に深さをもたらす。
令和7年産のコシヒカリは、この土地で育った米だ。特A評価を受けた米は、炊いた時の香りが違う。朝食の茶碗に盛ると、粒が立っている。毎日の食卓に、この地の四季が積み重なっていく。

町に泊まる、陶芸の里を歩く
笠間焼は江戸時代中期から続く伝統工芸だ。市全体が「陶芸の里かさま」として選定されるほど、陶芸と町が一体になっている。春や秋の陶器市の時期には、多くの人が訪れる。
楽天トラベルクーポンを使えば、笠間市内の宿泊施設に泊まることができる。町に一泊して、朝の光の中で笠間焼の工房を訪ねる。昼は梨を食べ、夜は米を炊く。そうした時間の中で、この町の風土が見えてくる。
