漁港の朝、釜揚げされたしらすが家に届く季節
北茨城の海岸線は、太平洋に直面した低い山地の裾野に沿って広がっている。大津漁港と平潟漁港——この二つの港が、この町の台所を支えてきた。特に大津港は、釜揚げしらすの産地として知られている。
毎月のしらす定期便は、その港の日常をそのまま家に運ぶ。1キロ単位で、3ヶ月から12ヶ月まで選べる。届いた時点で既に釜揚げされているから、解凍してすぐに食卓に乗せられる。白く輝く小魚たちは、ご飯の上に山盛りにしても、酢飯に混ぜても、冷奴の上に散らしても、その月の食べ方を決めさせてくれる。

春先は塩辛さが心地よく、初夏は冷たいままで、秋口には温かいご飯との相性が引き立つ。毎月届くことで、季節の移ろいが食卓に刻まれていく。保存も簡単で、冷凍庫に常備しておけば、朝食の一品が決まらない時の救いになる。
海の仕事が息づく町の返礼品たち
同じ大津港から、単発の釜揚げしらす1キロも選べる。定期便ではなく、一度だけ試したい、あるいは今月だけ欲しいという時の選択肢だ。

北茨城の漁業は、しらすだけではない。天然紅鮭の切身も、この町の返礼品の顔だ。甘塩に仕上げられた鮭は、焼いて食べるのが定番だが、ほぐしてお粥に混ぜたり、冷たいままサラダに乗せたりもできる。自社で切身加工されているから、骨や皮の処理の手間がない。朝食の準備が、ぐんと楽になる。

港町の食卓の厚み
この町は、かつて炭鉱で栄えた。その時代は過ぎたが、海との付き合い方は変わらない。漁港に水揚げされる魚たちは、町の人たちの台所に直結している。返礼品として選ぶことは、その関係を自分の食卓にも引き込むことだ。
毎月届く釜揚げしらすは、単なる食材ではなく、大津港の季節の便りでもある。
