丘陵地が育てる、粒の立った米
三春町は福島県のほぼ中央、阿武隈山系の裾野に広がる町だ。標高300メートルから500メートルの起伏の多い丘陵地で、冬の降雪は少なく、夏もあまり暑くない。こうした内陸性気候と、ゆるやかな山並みが続く地形が、米作りに何をもたらすのか。
三春町産コシヒカリは、そうした風土の中で秋を迎える。丘陵地の田は、朝夕の気温差が大きい。昼間の日差しで光合成を重ね、夜間に冷え込む。その繰り返しが、米の粒に甘みと粘りを蓄える。届いた米を研ぐ時、粒がしっかり立っているのが分かる。炊き上がりは、一粒一粒が主張する白さだ。

冬の朝、湯気の立つ茶碗に盛る。味噌汁をかけても、おかずと合わせても、米そのものの甘さが引き立つ。毎日の食卓に、季節の手当てが着地する感覚。三春の米は、そういう米だ。
秋から冬へ、家の米びつへ
10キログラムの量は、四人家族なら一ヶ月強の食卓を支える。白米で届くから、研ぐ手間だけで炊飯できる。秋の収穫から冬へ向かう季節、新米の香りと粒立ちを、毎日の食事の中で感じることになる。
米は、その土地の水と気候と手間が、最も素直に表れる食べ物だ。三春町に寄付することは、この町の丘陵地で育った米を、自分の家の米びつに迎えることでもある。
