仙台の隣、利府の食卓
利府町は仙台市の北東に隣接し、仙塩地区の商業核として機能する町だ。私がこの町を見ていて感じるのは、『仙台の外側にいながら、仙台の食文化をそのまま引き継ぐ場所』という立ち位置である。仙台といえば牛タン。その仙台の名物が、利府の食卓にも当たり前のように届く。
仙台名物の牛タンは、塩コショウ味で調味料以外無添加。届いた時点で既にスライスされているから、フライパンやホットプレートで数分あぶるだけで食卓に上がる。焼き肉のタレをかけるもよし、塩だけで食べるもよし。家族で囲む夜の食卓、あるいはバーベキューの主役として、この町から届く牛タンは『仙台の味を家で再現する』という実用的な役割を果たす。

松島湾の海産物、日常の一皿に
利府町は松島湾の南西に位置し、浜田漁港と須賀漁港を持つ。カキの養殖が盛んな浜田、海苔やワカメの須賀。この町の漁業は派手ではなく、むしろ地元の食卓を支える静かな営みだ。
海の伊達漬は、イクラ、マグロ、メカブ、松前漬が150g×3個。ご飯のお供として、毎朝の食卓に置く。白いご飯の上にのせて、箸を進める。松島湾で育った海産物が、塩漬けや漬物の形で家に届き、日々の朝食を彩る。この町の漁港で獲れたものが、こうして食卓に着地する距離感が、利府という町の実感だ。

仙台都市圏の一部でありながら、農業と漁業の営みが息づく利府。牛タンと海産物は、この町が仙台と松島湾の間で、どう食べられているかを物語る返礼品である。