十勝の冷涼さが、肉を熟成させる
北海道池田町は十勝地方の南西に位置する、ぶどう畑とワイン醸造所で知られた町だ。だが返礼品を見ると、ここは同時に良質な牛肉の産地でもある。その理由は地形と気候にある。
十勝は昼夜の気温差が大きく、冬は厳しい。こうした環境は、ぶどうの糖度を高め、牛の肉質を引き締める。十勝ローストビーフは、そうした風土で育った牛を、低温でゆっくり加熱して仕上げたもの。届いた時点で既に加熱済みだから、冷蔵庫で冷やしてスライスするだけで食卓に着く。

晩酌の時間、薄く切ったローストビーフを皿に盛り、塩をひとつまみ。ワインを傍に置く。ここで初めて、この町の返礼品が一つの風景になる。肉とぶどう酒は、同じ土地の冷涼さから生まれた兄弟のような関係だ。
町の食卓に、ワインと肉がある理由
池田町の産業は、植木や農業だけではない。1970年代からワイン醸造が始まり、今では十勝ワイン町民用シリーズのような地元向けの定番品も生まれている。赤・白・ロゼの3本セットは、町民が日常的に飲むワインとして設計されたもの。つまり、この町の人たちは、毎日の食卓でワインを開ける習慣を持っている。

そこに合わせるのが、地元産の牛肉だ。十勝ローストビーフ&ベーコン3点詰合せのように、ローストビーフとベーコンを組み合わせた返礼品も用意されている。ベーコンは朝食の卵焼きに、ローストビーフは夜のワインのお供に。同じ町の産物が、朝から晩まで食卓を支える。
これは観光地の「セット販売」ではなく、実際にこの町で食べられてきた組み合わせだ。冷涼な十勝で育った牛と、同じ土地のぶどうから作られたワイン。返礼品を受け取ることは、池田町の食べ方そのものを家に迎え入れることになる。
