河口の漁場から、食卓へ
天塩町は、北海道で最も漁獲量の多いシジミの産地として知られている。だが、この町の海の仕事はそれだけではない。天塩川の河口、日本海に面した漁場では、ミズダコも獲られている。大きく育ったタコの足は、刺身で、酢で、あるいは加熱して。届いた時点で、すでに調理への道筋が見えている食材だ。
北海道の北西部、留萌地方の最北端に位置する天塩町。冬は-20℃を下回る厳しい寒さに包まれ、降雪量も多い。そうした気候の中で、漁師たちは天塩川と日本海の境界線で、季節ごとの獲物を追ってきた。江戸時代にはニシン漁で栄え、戦後も漁業は町の生業の中心だった。今、その伝統の中にミズダコがある。
天塩産ミズダコの足は、1kg から3kg まで選べる。届いた時、冷凍の状態で家に着く。解凍すれば、刺身として、あるいは軽く炙って。酢で和えるなら、夏の食卓に涼しさをもたらす一皿になる。加熱調理なら、煮込みや炒め物へ。タコの足の弾力は、どの調理法でも失われにくい。

小さな町の、もう一つの顔
この町の経済は、漁業・農業・林業の一次産業で成り立っている。シジミは北海道一の漁獲量を誇り、町の名産として全国に知られている。一方、ミズダコは、町の人たちの日常の食卓には当たり前にあっても、ふるさと納税の返礼品として外に出ることは少ない。だからこそ、この品は、天塩町が「シジミだけではない」という、もう一つの海の豊かさを伝える。
天塩川の河口は、かつて北方警護の要衝であり、ニシン漁の基地であり、木材の集積地だった。その歴史の中で、漁師たちは何世代にもわたって、この海と川の間の漁場を読んできた。ミズダコもまた、その知識と経験の中にある。
寄付をして、この品が家に届く。それは、天塩町の漁師の手から、あなたの食卓への、細い糸をたぐることだ。
