夕張川が育てた米の町
由仁町は札幌から東へ42km、南北に長い細い町だ。東西8km、南北32kmのひょうたん型の地形は、夕張川が南北に貫いて作られた。西は馬追丘陵の緩やかな丘陵地、東は平坦な低地。この地形が、米作りに適した水と土をもたらしてきた。
明治の開拓期、熊本や愛知、山形からの入植者たちがこの川沿いに田を開いた。130年以上前の営みが、今も米作りの基盤になっている。由仁の米は、そうした先人の手が何度も入った土地で育つ。
ゆめぴりかの無洗米・定期便は、毎月3kg、12回に分けて届く。年間36kgを、季節ごとに家に迎える形だ。新米の秋から始まれば、冬の炊き込みご飯、春の朝食、初夏の弁当へと、その時々の食べ方に合わせて米が着地する。
無洗米なので、研ぐ手間がない。朝、急いでいる時も、夜、疲れている時も、米を計ってそのまま炊ける。毎日の食卓に、手間をかけない形で北海道の米が入り込む。
定期便という食べ方
米を「買う」のではなく「定期で受け取る」という関係は、食べ方を変える。一度に10kg、20kg買うと、保存場所に困り、古くなる前に食べきらねばと焦る。だが毎月3kgなら、いつも新しい米が家にある状態が続く。
冬は白ご飯をしっかり食べ、夏は冷や飯や混ぜご飯で軽く、という季節の食べ方も自然に出てくる。定期便は、米を「ストック」ではなく「季節の相棒」に変える。
ゆめぴりかは北海道を代表する品種だが、由仁で育つそれは、この町の水と土の記憶を持っている。毎月、その米が届く。それは寄付というより、この町の農業と食卓をつなぐ細い糸だ。
