清流が育てる、台所の米
蘭越町を流れる尻別川は、清流日本一に認定されたことがある川だ。私はこの町を『水が主役の町』と見ている。ニセコ連峰から流れ落ちた水が、町の約3000ヘクタールの水田を潤す。その水が米を育てる。だから蘭越の米は、地形と水脈の産物なのだ。
冬は特別豪雪地帯に指定されるほど雪が積もる。その雪解け水が春から初夏にかけて田を満たし、夏の日差しと秋の冷え込みが米を仕上げる。こうした季節の手当てが、毎年の米の味わいを決める。
ななつぼしの2kgは、届いた時点で『今月はこれで炊こう』と決められる量だ。精米されて届くので、開けてすぐに研いで炊ける。毎日の食卓に、産地の季節が着地する。5kg、10kgを選べば、家族の食べ方に合わせて保存できる。米びつに入れて、冷暗所に置く。そうして月ごと、季節ごとに食べ進める。

定期便で、季節を重ねる
ゆめぴりかの定期便は、2ヶ月から5ヶ月の間隔で届く。春から秋へ、秋から冬へ。季節が変わるたびに新しい米が家に来る。同じ蘭越の米でも、作られた時期によって微かに表情が違う。定期便で受け取ることで、その違いを意識しながら食べることができる。

蘭越の米は『ふるさと納税の返礼品』ではなく、その町の水と土と手が一年かけて育てたものだ。寄付という形で、その営みを支える。そして毎月、毎季節、台所でそれを食べる。その循環が、この町と自分の食卓をつなぐ。