冬が深いほど、米は甘くなる
新篠津村は、石狩平野の北東に位置する小さな村だ。村域のほとんどが水田で、基幹産業は稲作。東は石狩川に接し、冬には気温が−25℃を下回る日も珍しくない。この厳寒と、年間820センチを超える降雪量。一見すると米作りに厳しい環境に思えるが、実はこの条件こそが、この村の米を育てている。
寒冷地での稲作は、生育期間が短く、限られた日照の中で米が成熟する。だからこそ、一粒一粒に養分が凝縮される。秋の収穫後、冬の冷気の中で保管された米は、さらに水分が引き締まり、炊いた時の粘りと甘さが際立つ。ななつぼしの5キロは、そうした風土が詰まった一袋だ。

届いた米を開けると、粒が揃っている。炊飯器に入れて、水加減を少し少なめにする。蒸らしの時間を長めに取ると、米の甘さが立ち上がる。朝食の白いご飯が、それだけで食卓の主役になる。おかずは何もいらない、という日もある。冬の朝、温かいご飯を口に入れると、この村の冷たさと、その冷たさが生んだ甘さが同時に伝わってくる。
毎月、同じ米が届く安心
毎日の食卓に米は欠かせない。だからこそ、3ヶ月連続で届く定期便は、家の米びつを満たし続ける。毎月5キロずつ、3回に分けて届く。新しい米が家に着く度に、前月の米を使い切り、新しい米を開ける。季節が移ろう中で、同じ村の同じ品種の米を食べ続けることは、その土地とのつながりを、食卓を通じて感じることでもある。

保存は冷暗所で。開封後は冷蔵庫の野菜室に入れておくと、米の鮮度が保たれる。毎日の炊飯で、米の状態の変化に気づくようになる。新米の時期の粘り、秋が深まるにつれての香りの変化。同じ村の米だからこそ、その微妙な違いが、季節の移ろいを教えてくれる。

