石狩平野の南端で、米が育つ理由
当別町は札幌市の北隣。町域は南北に細長く、北部は山間部で当別川が流れ、南部は平野地帯だ。この地形が、米作りに適した環境を作っている。
北の山々から流れ出た水は、当別ダムと青山ダムを経由して、南の田園地帯を潤す。石狩支庁の中でも最大の米生産量を誇るのは、こうした水系と土壌の条件があるからだ。私は当別町を『札幌に最も近い、本格的な米どころ』と見ている。都市に隣接しながらも、農業の営みが色濃く残る町。
単一農家のななつぼしは、そうした当別の米作りを最も体現する一品だ。特Aランクの評価を得た米を、一つの農家が丁寧に育てたもの。届いた時点で、その農家の手間と選別の厳しさが米粒の揃い方に表れている。炊くと、粒がしっかり立ち、甘みが引き出される。毎日の食卓に、産地の顔が見える米がある。それが、この町から寄付で得られる返礼品の本質だ。

米と並ぶ、もう一つの産業
当別町は生花栽培も盛んだ。そして、ロイズというチョコレート工場が町内にある。ロイズの詰合せは、札幌近郊の工業と農業が共存する町の、もう一つの顔を示している。

また、町の南部に広がるスウェーデンヒルズという住宅地がある。1979年に計画された、北欧的な街並みを持つ地区だ。この町はスウェーデンのレクサンドと姉妹都市提携を結んでおり、スウェーデンガラスのロックグラスは、その交流の歴史を家の食卓に持ち込む品となる。

当別町の返礼品は、米を中心に、町の産業と地形、そして国際交流の層が重なっている。寄付は、そうした多面的な町の営みを支える形になる。
