知多半島の先端、漁港が町そのもの
南知多町は知多半島の最南端にある。三河湾に突き出た地形で、日間賀島や篠島といった離島も町域に含む。人口は約1万7千人。町の大半が海に面し、内陸は小高い丘と海岸に挟まれた狭い平地だ。農業には向かない土地だったが、漁業は古くから栄えた。
江戸時代、この町は東西海上交通の要衝だった。尾州廻船と呼ばれる千石船を有する船主たちが、江戸と大坂を結ぶ航路で活躍した。その時代の痕跡は、今も町の郷土資料館に残る内田家(国の重要文化財)に見ることができる。
現在、町には7つの漁港がある。豊浜漁港は町内一の漁獲高を誇り、師崎漁港は知多半島の最南端に位置して朝市で知られている。愛知県水産試験場も豊浜に立地し、漁業研究の中心地でもある。町全体の産業を見ても、漁業と観光業が二本柱。愛知県一の漁獲量を誇るこの町の食卓は、海の恵みで成り立っている。
しらすは、この町の日常食
釜揚げしらすは、南知多の台所に最も似合う返礼品だ。

しらすは、イワシの稚魚を塩漬けにして加熱したもの。南知多の漁港では毎日、大量のしらすが水揚げされる。釜揚げしらすは、塩漬けにしたしらすを熱湯で加熱して塩抜きしたもので、そのまま食べられる手軽さが特徴だ。
この返礼品は400g~2kgまで容量を選べる。小分けパックなら、冷凍庫に常備しておいて、朝ごはんのご飯にかけたり、冷奴の上に乗せたり、味噌汁に散らしたり、という日々の使い方ができる。夏は冷たいそうめんの薬味に。秋口は、温かいうどんの上に。季節ごとに、台所の引き出しから自然に出てくる食材になる。
漁港で水揚げされたしらすが、加工・冷凍されて家に届く。その流れは、この町の生業そのものだ。
塩サバは、夜の一皿
塩サバのフィレも、南知多らしい返礼品だ。

サバは青魚の代表格。塩漬けにしたサバをフィレ(骨を取り除いた身)にしたものは、調理が簡単だ。グリルで焼くだけで、塩辛さと脂の旨味が引き出される。3~12枚、450g~1.8kgまで選べるので、家族の人数や食べるペースに合わせて注文できる。
冷凍で届くので、朝食べる分だけ前夜に冷蔵庫に移しておけば、翌朝焼いて食べられる。弁当に入れるなら、そのまま冷凍のまま詰めて、昼までに解凍される。この手軽さが、漁港の町の食卓の現実だ。
知多牛も、この町の産物
知多牛の切り落としは、意外に思うかもしれない。だが南知多は、農業にも力を入れている。
町の平地は限られていたが、愛知用水が引かれると、小高い丘にも農地が広がった。1970年代のパイロットファーム事業で、それまで農業に不向きだった丘陵地が開拓された。知多牛は、この町で育てられた黒毛和牛だ。
切り落とし250g~1.2kgまで選べるので、すき焼きや牛丼、炒め物など、日々の食卓に使いやすい。漁業の町だからこそ、肉も野菜も、地元産のものが揃う。
返礼品を選ぶときの視点
南知多の返礼品は、食べ物が中心だ。旅館やホテルで使えるクーポンもあるが、この町を知るなら、食卓に届く品を選ぶべき。
しらす、塩サバ、知多牛——これらは、町の漁港と農地から直結している。容量を選べる返礼品が多いのも、この町の特徴だ。家族の人数や食べるペースに合わせて、無駄なく使い切れる。冷凍で届くので、保存も簡単。台所の現実に寄り添った返礼品設計になっている。
名古屋から日帰りで行ける距離にあり、観光地としても知られているが、この町の本質は漁業だ。返礼品を通じて、その日常を家の食卓に迎え入れることができる。
