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人口1300人の山町が、ビール樽で世界と繋がる

上勝町のクラフトビールは、ゼロ・ウェイスト宣言の町が醸した、循環の味。

上勝町の風景
上勝町(徳島県)/ 写真: Wikimedia Commons

上勝町のおすすめ(編集部が選定)

収録返礼品は全5件。

山の中で、なぜビールなのか

上勝町は人口1300人。徳島市の南西40km、勝浦川沿いの山岳地帯だ。県内で最も人口が少ない町である。しかし、この町の名は世界に知られている。2003年のゼロ・ウェイスト宣言——ゴミを45種類に分別し、町民が自ら処分場へ持ち込む仕組みを作った——その実践が、今も多くの大学や企業、自治体から視察を呼ぶ。

私がこの町を見ると、「小さいから何もできない」という諦めを、逆転させた場所だと思う。葉っぱビジネス「いろどり」も、棚田オーナー制度も、I/Uターン者の増加も、すべては「小さいからこそ、全員で動く」という覚悟から生まれた。

そこへ、クラフトビールが現れた。KAMIKATZビールは、RISE&WIN Brewing という事業体が醸している。この企業は、ゼロ・ウェイスト活動を支える「上勝百貨店」の後身だ。つまり、町の循環経済の思想そのものが、ビール樽に詰まっている。

晩酌の時間が、町の営みと繋がる

山の町で、なぜビール。その答えは、飲む側の手元にある。

ブリュワーズセレクト 4本が届く。グラスとコースターも一緒だ。夜、仕事を終えた手が、そのグラスを握る。上勝町の水で仕込まれたビールが、喉を通る。その一杯は、単なる晩酌ではない。人口1300人の町が、ゼロ・ウェイスト宣言を守りながら、何かを作り続けている——その営みへの参加券なのだ。

町内には鉄道がない。県道は1本だけ。隔絶された山の中で、町民たちは毎日、ゴミを分別し、棚田を守り、葉っぱを摘み、ビールを仕込む。その手仕事の積み重ねが、寄付という形で、あなたの食卓に届く。

Morning Summerという季節限定のビールもある。夏の朝、冷えたそれを飲む時間は、上勝町の四季を、自分の身体で感じることになる。

棚田米と負けん気でこっしゃえた米焼酎も、同じ思想で作られている。上勝の棚田で育った米が、焼酎になり、あなたの盃に注がれる。「負けん気」という言葉が、職人の顔を浮かばせる。

棚田米と負けん気でこっしゃえた米焼酎
棚田米と負けん気でこっしゃえた米焼酎 ・ ¥9,000

小さな町の、大きな選択

上勝町は、日本で唯一、「日本で最も美しい村」連合に加盟する徳島県の自治体だ。その美しさは、観光地としての装飾ではなく、町民たちが毎日、循環と向き合う中で生まれた、生活の美学である。

ビールを飲むことは、その美学に投票することだ。寄付という形で、人口1300人の町が、ゼロ・ウェイスト宣言を守り続けるための、一杯の応援になる。

上勝町のおすすめ返礼品(編集部の推し)

上勝の棚田米と負けん気でこっしゃえた 米焼酎 25度

¥9,000

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徳島県・町 ・ 人口約1,344 ・ つまもの(いろどり)・阿波晩茶・ゆこう・ゆず・すだち ・ 収録返礼品 5件 ・ 自治体公式

上勝町に寄付して受け取れる返礼品(5件)

上勝町を調べていて驚いたのは、この町が「課題先進地」として世界から学ばれているという事実だ。過疎化、廃棄物、地方経済——現代の難題を、小さな町が先に引き受け、実践している。返礼品のビールやお酒は、その実践を支える経済循環の一部である。飲む側が、その構造を知ることで、初めて返礼品の価値が立ち上がる。— 森下 工