港の流儀が、夏の台所に届く
小松島は紀伊水道に面した港町だ。勝浦川と那賀川に挟まれた三角州に街が広がり、古くから沿岸漁業で生きてきた。いまも和田島町や小松島町元根井地区では、底引き網漁とバッチ網漁でハモ・タチウオ・エビを獲り、阪神地区へ出荷している。その流れの中で、夏の食卓に欠かせない一品がある。
鱧のしゃぶしゃぶセットは、小松島の漁師たちが夏に獲ったハモを、冷凍で三度に分けて届ける。500グラム×3回、計1.5キロ。スープも付いている。

鱧は骨が細かく多いため、昔から「骨切り」という技術で調理される。だが家庭では難しい。このセットは、その手間を省いて、しゃぶしゃぶの形で届く。夏の夜、鍋を囲む時間が、港町の仕事の流れと直結する。定期便だから、三週間か一ヶ月の間隔で、季節の食べ方が家に着地する。スープで煮詰めた後、ポン酢で食べるのが定番だが、白みそ仕立てにしても、鱧の淡白な身は引き立つ。
小松島の漁業は、ちりめんの漁獲量が年々減少する中、こうした季節の魚を丁寧に扱う事業者の手で支えられている。港湾都市から医療福祉都市へと変わろうとしている今、この町の台所の記憶は、こうした定期便の中に生きている。
他の選択肢
黒毛和牛の切り落としも、毎日の料理に向く。A4ランク以上の肉を、550グラムから1.5キロまで選べ、定期便で届く。小松島の台所では、こうした肉と魚が季節ごとに交互に現れる。

漬け丼セットは、サーモン・まぐろ・鯛の三種。80グラム×6パックで、白いご飯の上にのせるだけで一食が成立する。朝食や昼食の手軽さと、港町の水産加工の技が同居している。