盆地の冷気が、肉を引き締める
伊賀市は、鈴鹿山脈と信楽台地、大和高原に囲まれた盆地だ。冬の底冷えと1日の寒暖差が特徴の内陸性気候。1月の平均気温は三重県内で最も低く、年降水量も少ない。この厳しさが、この土地の産物を作る。
伊賀牛のA5小間切れは、そうした気候の中で育った黒毛和牛だ。200gずつ真空パックされているから、夫婦で晩酌のつまみに、あるいは平日の夜に一袋だけ解凍して、すき焼きの鍋に落とす。肉の色は深く、脂が細かく入り込んでいる。盆地の冷気の中で、牛の体が時間をかけて作った質感だ。小間切れという形状は、家の台所の現実に寄り添っている。大きな塊を買うのではなく、その日の食べたい量だけ、手軽に調理できる。

伊賀は古来、京都・奈良・伊勢を結ぶ街道の要衝だった。江戸時代には藤堂家の城下町として栄え、参宮者の宿場町として人が行き交った。そうした歴史の中で、この地の食文化も、京・大和の影響を受けながら独自に醸成されてきた。伊賀牛もまた、そうした風土の産物である。
米も、同じ盆地で
伊賀米コシヒカリは、特別栽培米として届く。伊賀盆地の冷気と、少ない降水量の中で育った米だ。粒が揃い、炊くと粘りと甘みが出る。この米を、朝の食卓に。牛肉を食べた夜の翌朝、白いご飯を食べると、米の甘さが口に残る。盆地の気候が、米にも牛にも、同じ質感を与えている。

他の選択肢
伊賀米コシヒカリの大容量は、3kg+5kgの組み合わせで届く。家族が多い、あるいは米をよく食べる家庭向けだ。真空パックではなく、通常の袋での配送になるため、開封後は冷蔵庫での保存が現実的になる。
梅酒も、この土地の選択肢として考えられる。伊賀酒という特産品があり、酒造りの文化も根付いている。梅酒は、夏の夜に炭酸水で割って飲む。あるいは、冬の夜に、ぬるめのお湯に少し落として飲む。季節ごとに、飲み方が変わる。
