急峻な山と深い湾が育む、黒潮の魚
伊豆半島の南端に下田は位置する。天城山系から続く急峻な山々が海に落ち込み、大小の湾が入り組んだ海岸線は約47km。この地形が、黒潮という暖流を町の懐に引き寄せる。
年平均気温17℃、降水量は年間1900mm余り。温暖で湿潤な気候が、山の斜面に多様な植生をもたらし、その養分が川を通じて海へ流れ込む。黒潮はそれを受け止め、深い湾の中で、独特の漁場を作り出している。
江戸時代、下田は「伊豆の下田に長居はおよし」と唄われた風待ち湊だった。1854年の開港以来、この町は世界へ開かれた。だが、本当の豊かさは、いつも足元の海にあった。
金目鯛を、家の食卓へ
金目鯛のしゃぶしゃぶは、下田の冬の定番だ。4人前、2パック。薄く切られた身が、熱湯にくぐる。透き通った白身が、ほのかにピンク色に変わる瞬間。その時間は数秒。

昆布だしの鍋に、金目鯛の身を泳がせる。箸でつかんで、ポン酢に浸す。甘みが口に広がる。これは、黒潮が育んだ魚の、最も素朴な食べ方だ。
アラも同梱される。頭や骨からは、深い出汁が出る。雑炊にしたり、あら汁にしたり。一尾を余すところなく使う。それが、漁師の町の食べ方である。
他の選択肢
同じく金目鯛を使った刺身とセットもある。新鮮な身を、そのまま味わいたい時はこちら。厚切りの干物や炊き込みご飯の素も詰め合わせられており、金目鯛を何日かに分けて、異なる調理法で楽しめる。

下田の温泉宿で過ごしたい人には、楽天トラベルクーポンも用意されている。蓮台寺温泉など、古くからある温泉地で、夜は金目鯛を食べ、朝は湯に浸かる。そういう過ごし方も、この町では自然だ。
黒潮の流れる太平洋が、下田の食卓を支えている。その事実は、江戸の時代も、今も変わらない。
