湾を隔てた火山が見守る町
鹿児島湾の西岸に立つと、対岸の桜島がいつも視界に入る。直線距離で約4km。活火山を抱えながらこれだけの人口規模を持つ都市は世界的にも稀だという。降灰は日常の一部。その火山灰が、実は土壌を豊かにしてきた。
町は南北に細長く、平野部の大部分が商業地や住宅地に占められている。だが郊外の丘陵地や山間部に目を向けると、かつての薩摩藩の領地が今も農業と醸造の営みを支えている。島津家が近代工業化の礎を築いた19世紀から、この地は技術と伝統が共存する場所だった。
焼酎に映る、火山灰の恵み
薩摩の焼酎は、この風土なくしてはあり得ない。黒麹菌、水、そして芋。特に黄金千貫という品種の芋が、火山灰質の土壌で育つ。相良酒造の白・黒一升瓶セットは、その土地の味を一升瓶に詰めたものだ。白は爽やか、黒は深い。晩酌の時間に、この二本を並べると、同じ土地から生まれた焼酎の表情の違いが見える。

焼酎は、この町の産業史そのものでもある。集成館事業で反射炉や溶鉱炉が造られた時代、並行して蒸留技術も磨かれていた。西郷隆盛や大久保利通を輩出した町が、同時に焼酎の文化を守り続けてきたのだ。
黒豚と、もつ鍋の食卓
焼酎と並んで、この地を代表するのが黒豚だ。天文館の六白黒豚しゃぶしゃぶセットは、冬の食卓に温かみをもたらす。薄く切られた肉が、湯に落ちる瞬間の香り。ポン酢に浸して口に入れると、焼酎の後味が心地よく重なる。

もつ鍋も、この町の食文化の中心にある。上ホルモンのセットは、選べる量が嬉しい。家族の人数に合わせて、自分たちの食卓を作る。火山灰の土で育った野菜、黒豚のもつ、焼酎。すべてが一つの鍋に集まる。
旅人として、この町に泊まる
楽天トラベルクーポン6000円分は、この町を知るための入口だ。市街地から桜島を望む景観は、ナポリのヴェスヴィオを思わせるという。実際に泊まって、朝日に照らされた火山を見る。温泉に浸かる。市内のほとんどの入浴施設が温泉なのは、火山の恵みだ。
天文館地区の繁華街を歩き、焼酎蔵を訪ねる。黒豚を扱う店で食事をする。そうして初めて、この町の風土が返礼品の中に詰まっていることに気づく。
