山全体が台所になる町
九重町は、全域が山地だ。阿蘇くじゅう国立公園に指�定された山々に囲まれ、町内には九重九湯と呼ばれる温泉が点在する。そして、この町を特徴づけるのは地熱だ。八丁原発電所をはじめ複数の地熱発電施設が稼働し、電力自給率は全国で最大という。
そうした地熱の恩恵は、発電だけではない。温泉として、そして農業の営みとして、この山の懐から湧き出る熱が、町の食卓を支えている。梨の栽培も、米作りも、この地形と気候の中で、農家たちが季節ごとに手を入れてきた営みだ。
電子技法栽培梨——山の水と手間が詰まった一個
九重産の電子技法栽培梨を選んだ。

電子技法とは、土壌の電気伝導度を管理しながら栽培する手法だ。梨は、水分と糖度のバランスが命だ。山の斜面で育つこの梨は、玖珠川の水を引き、その流れの中で根を張る。電子技法栽培梨は、その水分管理を細かく調整することで、毎年安定した甘さと食感を実現している。
届いた梨は、冷蔵庫で冷やして、そのまま齧るのが最初の食べ方だ。秋口、家族で食卓を囲む時、一個の梨を切ると、果汁が指に滲む。その瞬間が、この町の山の季節を家に運ぶ。梨は日持ちもするから、10月から11月にかけて、毎日の朝食の一品として、あるいは子どもの帰宅後のおやつとして、ゆっくり食べ進められる。
容量が選べるのも、実用的だ。3kg(5玉~8玉)か5kg(8玉~14玉)か。家族の人数と、食べるペースを考えて選べば、梨が傷む前に食べ切れる。
寝かせた玄米ごはんと、梨の季節の組み合わせ
同じ九重町産の3日寝かせ発芽酵素玄米ごはんも、この町の食卓の一部だ。冷凍で届き、レンジで温めるだけで食べられる。玄米を3日寝かせることで、酵素が活性化し、消化しやすくなる。白米よりも噛み応えがあり、秋の梨と一緒に食べると、その甘さが引き立つ。

朝食に、あるいは夜食に。梨の季節が終わった冬でも、この玄米ごはんは台所に常備できる。山の町の、季節を超えた食べ方だ。
地熱の町の酒と、温泉の湯
銀座のすずめは、八鹿酒造が手がける焼酎だ。この町で育った米を原料に、地熱の町ならではの水で仕込まれている。晩酌の一杯として、あるいは湯坪温泉や筋湯温泉に浸かった後の一杯として、この焼酎は九重の夜を静かに彩る。
梨の季節から冬へ、そして春へ。九重町の返礼品は、その季節の移ろいの中で、家の食卓に着地する。