焼酎の蔵が、この村を支えている
相良村は熊本県南部、人吉盆地の西に位置する小さな村だ。北は山地に囲まれ、南北を川辺川が貫く。この川の流れと、盆地特有の気候が、焼酎造りの条件を整えてきた。
村の主な産業は米、茶、葉たばこ、メロン、鮎と多様だが、返礼品として届く品を見ると、焼酎の存在が際立つ。堤酒造という蔵がここにあり、米焼酎を造り続けている。極上堤は、その蔵の限定品だ。40度の米焼酎。晩酌の杯に注ぐとき、この村の仕事が一本の瓶に詰まっていることを感じる。

焼酎造りは、仕込みから熟成、瓶詰めまで、季節を通じた手仕事だ。米を蒸し、麹を育て、仕込み水を選ぶ。その過程で、盆地の気候と川の水が、焼酎の味わいを決める。限定品という言葉は、その年の仕込みが、その蔵の判断で選ばれたものであることを意味する。毎年同じではなく、その時々の米と水と気候が、瓶の中に記録される。
米と茶、村の食卓を支える品々
相良村の返礼品には、焼酎以外にも、村の生業が映っている。球磨郡産のヒノヒカリは、村で育った米だ。5キロか10キロを選べる。毎日の食卓に、この米が炊かれる。白く、粒立ちのよい米。焼酎の原料にもなる米が、食卓にも届く。


蔵八のジョイホワイト芋は、芋焼酎だ。720ミリリットルが3本。米焼酎とは異なる、芋の香りと甘さ。焼酎の飲み比べは、この村の仕事の幅を知ることでもある。
相良村は熊本県内で茶の生産量が最も多い。その茶は、返礼品には直接含まれていないが、村の朝と昼を支えている。焼酎が晩酌なら、茶は朝の一杯。村の一日は、そうした飲み物に支えられている。
小さな村の、続く仕事
人口4000人余りの村で、焼酎の蔵が営まれ、米が育ち、茶が摘まれる。それは、この土地に根ざした仕事が、今も続いていることの証だ。寄付をして返礼品を受け取ることは、その仕事を支えることでもある。晩酌の時間に、この村の焼酎を傾ける。それは、相良村という場所を、自分の食卓に招くことなのだ。