水の町が作る米
香川県の西南部、讃岐山脈の北麓に広がるまんのう町。この町を特徴づけるのは、何といっても水だ。日本最大の灌漑用ため池・満濃池を中心に、大小900余りのため池が町全体に点在している。山から流れ落ちる水を何段にも受け止め、田んぼへ、そして家々の台所へと導く。その営みが1000年以上続いている。
この水の恵みなくして、まんのう町の米は存在しない。令和7年産コシヒカリは、その水系の中で育つ。新米の季節、袋を開けた時の香り、炊きあがった時の湯気の立ち方、一粒一粒の粒立ちの良さ——それらすべてが、この町の水と土の仕事の結果だ。

毎日の食卓に届く5キロ。朝ごはんの茶碗に盛る白米は、満濃池の水が何度も何度も循環した先にある。季節が巡るたびに、この町の農家たちが手をかけた米を食べることは、その風景を家の中に招き入れることでもある。
選べる量、続く食べ方
ふるさと納税の返礼品として届く米は、一度きりではなく、その後の食べ方まで考えて選びたい。5キロなら、一人暮らしや少人数の家庭でも無理なく食べ切れる量だ。冷暗所に保管すれば、新米の風味を保ったまま数ヶ月は持つ。
同じまんのう町産の未来雑穀も、この町の食卓の一部だ。白米だけでなく、雑穀を混ぜて炊く食べ方も、古い農村では当たり前だった。現代の家庭でも、白米に少量の雑穀を足すことで、食感が変わり、栄養のバランスも整う。米と雑穀、両方を試すことで、この町の農業の多様性が見えてくる。

秋から冬へ、冬から春へ。季節ごとに新しい米が出荷される。一度寄付した後も、毎年この町の米を食べ続けることで、その年その年の天候、水の量、農家の手の入れ方の違いが、微かに米の味に反映されていることに気づくようになる。それは、ふるさと納税という制度を通じて、遠く離れた町の営みに、自分の食卓が繋がっていることを実感させてくれる。
