瀬戸内海に面した平野、ため池が支える農業
丸亀市は香川県の中西部、瀬戸内海に面した土地だ。市域の大部分は丸亀平野で、東には讃岐富士こと飯野山、南には堤山が見える。この平野部には数多くのため池があり、かつての水不足を補ってきた。土器川が南北に流れ、金倉川も市を潤す。こうした水系と平野の組み合わせが、米や野菜、そして果樹を育ててきた。
丸亀は城下町としての歴史も深い。京極氏が長く治めた丸亀藩の城下町であり、金刀比羅宮への参拝口として栄えた。その後、塩飽諸島の水夫たちが幕末の咸臨丸に乗り込むなど、海との結びつきも強い。現在も福島町には丸亀港フェリーバースがあり、塩飽諸島への旅客船が出入りしている。
飯山の桃—讃岐富士の麓から
飯山の桃は、この町の顔だ。飯野山の麓、飯山町で育つ桃は、讃岐富士を背に、ため池と土器川の水に支えられた土地で実をつける。

桃が届いたら、まず箱を開けた時の香りを感じてほしい。初夏から盛夏にかけて、丸亀の台所に桃が並ぶ季節がある。皮をむく時、手に付く果汁の粘り気。切った時の断面の色合い。そのまま食べるのが最も素直だが、冷やして朝食に、あるいは午後の疲れた時間に一切れ。家族で分け合う時、桃の季節を感じる。
保存の現実も大事だ。届いた桃は、すぐには冷蔵庫に入れず、常温で追熟させる。食べ頃を見極める手触りの感覚が、毎年少しずつ研ぎ澄まされていく。食べきれない分は、砂糖漬けにしたり、コンポートにしたりする家もある。丸亀の夏を瓶詰めにして、冬まで持たせる工夫だ。
米と、季節の恵み
新米のヒノヒカリも、この平野が生む基本だ。ため池と土器川に支えられた水田で育つ米は、丸亀の食卓の中心。新米の季節、白く炊き上がったご飯の香りは、その年の水と土の記憶を運ぶ。

讃岐のぬきうどんも、この地の食べ方を伝える。うどんは香川全体の文化だが、丸亀の城下町では、昼食に、夜食に、季節を問わず食べられてきた。半生うどんが届いたら、釜で湯がき、冷たい汁に浸す。讃岐の食べ方は、シンプルで、素材を活かす。
返礼品を選ぶ視点
丸亀の返礼品は、この平野と水系が生む農産物が中心だ。桃、米、うどん—いずれも、ため池と河川に支えられた土地の産物である。
旅行クーポンも用意されているが、丸亀を知るなら、まずは食卓に届く品から始めるのが自然だ。桃の季節に、新米の季節に、その時々の恵みを家で受け取る。そうして初めて、丸亀という土地が見えてくる。
定期便で季節ごとのフルーツを受け取るのも、一つの選び方だ。いちご、みかん、びわ、桃、梨—讃岐の四季を、毎月の配送で追っていく。丸亀平野の農業の営みが、そのまま家の食卓に映る。
申し込みの時期と、食べ方の計画
桃は初夏から盛夏の限られた時期の返礼品だ。その季節に申し込めば、旬のものが届く。新米は秋以降の予約が一般的。米は通年で必要な品だから、寄付額と容量のバランスを見て選ぶ。
うどんは季節を問わず食べられるが、夏の冷たいぬきうどんは格別だ。冬は温かい汁で。讃岐の食べ方は、季節に応じて柔軟に変わる。
丸亀への寄付は、この町の平野と水系が育む農産物を、家の食卓に招くことだ。城下町の歴史も、塩飽の海の記憶も、すべてが一杯のご飯、一個の桃に凝縮されている。
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