雪国の米作りが、毎日の飯になる
邑南町は島根県内で最も面積が広い町だ。江の川が南北に貫き、二つ山や丸瀬山といった山々が町を囲む。全域が豪雪地帯に指定されている。冬、この山間に積もる雪が、春の田んぼに水をもたらす。
私がこの町を見ているのは、そうした地形と季節の手当てが、米作りの基盤になっている場所だ。瑞穂産コシヒカリは、その風景が生んだ米である。5kg×2袋で届く。家に着いたら、まず一袋を米びつに移す。白い粒が光を反射する。炊く前に、手のひらで米をすくってみると、粒がそろっている。水加減は普段より気持ち少なめ。山間の水が育った米は、吸水が早い。炊き上がると、粒が立つ。朝の味噌汁の椀に盛ると、湯気が立ち上る。その米の甘さが、塩辛い汁の中で引き立つ。毎日食べるものだからこそ、産地と季節が見える米を選ぶ価値がある。

定期便で、季節の米を知る
同じ邑南町産でも、石見高原瑞穂米の定期便は別の提案だ。3回に分けて10kg×3回分が届く。春から初夏、夏から秋へと季節が移る中で、同じ産地の米を食べ比べることになる。品種は「きぬむすめ」と「石見高原瑞穂米」。同じ町でも、田んぼの位置や標高、水の引き方で米の表情は変わる。定期便は、そうした違いを家の食卓で感じさせてくれる。米が減ったころに次が届く。保存の手間がない。

肉と、温泉の町
米だけではない。石見和牛のロース焼肉用も、この町の産物だ。550gは、家族で一度の食卓に丁度いい量。焼肉用にスライスされているから、届いたその日に、鉄板を温めて焼くことができる。米と肉。山間の町の食卓は、そうしたシンプルな組み合わせで成り立つ。
町には「いわみ温泉」もある。寄付の返礼として楽天トラベルクーポンを選べば、その温泉に泊まることもできる。米を食べ、肉を焼き、湯に浸かる。邑南町の冬の過ごし方は、そうした地味だが確かな営みの中にある。
