山と川が一体の町で、みかんが育つ理由
日高川町は、総面積の約90%が森林だ。中央を流れる日高川に沿って、旧川辺町の農業地帯と、旧中津村・美山村の林業地帯が共存している。この地形が、みかん栽培に何をもたらすのか。
山からの水、昼夜の気温差、南向きの斜面——こうした条件が、柑橘の味を決める。旧川辺町地域では、みかんを中心に甘夏や不知火といった柑橘類が栽培されてきた。訳ありというのは、形が揃わなかったり、傷が少しあったりするだけ。味は変わらない。むしろ、家庭で食べるなら、そういう実の方が気楽だ。
訳ありみかんは、11月上旬から12月末にかけて届く。箱を開けた時の香りが、その年の秋を教えてくれる。皮が厚めのものもあれば、薄いものもある。そういう多様性が、実は家庭の食べ方を豊かにする。朝食で、そのまま食べる。昼間、子どもの手に握らせる。夜、温かい部屋で皮をむきながら、テレビを見る。季節の果物は、そうした日常の時間を満たすものだ。

柑橘の多様性を、季節ごとに
この町の返礼品には、みかんだけでなく、八朔や富有柿も揃っている。八朔は冬から春へ向かう時期に、甘さと酸味のバランスが整う。富有柿は秋の終わりから冬へ。同じ農園が育てた実たちが、季節をリレーする。

訳ありという言葉に抵抗がなければ、家計にも優しい。量も選べる。1.5kg、5kg、10kg——家族の人数や、食べるペースに合わせて。冷蔵庫に常備する喜びは、毎日の食卓を静かに支える。
日高川町に寄付すれば、この町の農業が、そのまま家に届く。林業で知られる町だが、川沿いの農地で育つ柑橘も、この町の顔だ。