水の分かれ目に立つ町
丹波市は兵庫県の東部、瀬戸内海と日本海のほぼ中間に位置する山間の町だ。加古川と由良川、二つの大河の源流部にあたり、市内には海抜95メートルという日本の本州で最も低い中央分水界がある。この地形が、町の産業と暮らしを形作ってきた。
朝霧や夕霧が多く「丹波霧」と呼ばれる気候は、農業に適した条件をもたらした。黒豆、小豆、ヤマノイモ、丹波ひかみネギといった特産が育つのは、この霧と寒暖差の大きさゆえだ。市島町は全国40か所の「有機農業モデル地区」のひとつに選ばれ、1975年から有機農法に取り組む農家たちが、消費者との産消連携を通じて今も土を守り続けている。
返礼品に映る町の営み
現在、丹波市の返礼品は限定的だが、スリクソンのゴルフボールが届く。一見、山間の農業の町とゴルフボールは遠く見えるかもしれない。だが丹波市は工業も盛んな地だ。釣り針、自動車ケーブル、携帯電話、ベッドなど精密製造業が根付いており、その技術と品質管理の文化が、スポーツ用品のような高精度な製品にも活かされている。

霧の中で育つ農産物と、工業地帯の精密さ。この町の二つの顔が、返礼品を通じて家に届く。寄付は、山間の町が今も営む営みへの応援となる。
