丘陵地に育つぶどう、地元で醸す
私は柏原市を、ぶどうの町として見ている。市域の約七割が山間部という地形の中で、堅下地区を中心に、丘陵地の斜面にぶどう農家が根を張ってきた。7月から9月、直売所が並ぶ季節には、その営みが目に見える。
柏原でぶどう栽培が続いてきたのは、単なる気候の幸運ではない。大和川を挟んで南側に金剛山系の山地が連なり、北側には生駒山系から続く山々がそびえる。この地形が、昼夜の寒暖差をもたらし、水はけの良い土壌を作ってきた。古代から大和と難波を結ぶ交通の要所だった柏原は、江戸時代には水運の中継市場として栄え、その後も農業の産地として歩んできた。
ぶどう農家の手仕事は、春の芽吹きから秋の収穫まで、毎年同じ時間を積み重ねる。その実を受け取り、ワインに仕立てるのが地元の醸造所だ。柏原醸造のワインは、そうした営みの結晶である。赤ワイン、辛口。ぶどうの個性を引き出す醸造の手仕事が、一本の瓶に詰まっている。

食卓に、ぶどうの季節を
晩酌の時間に、このワインを開く。グラスに注ぐと、丘陵地で育ったぶどうの香りが立ち上る。辛口の味わいは、夏から秋へ移ろう季節の食卓に自然に溶け込む。冷やしたそうめんの後の一杯、秋なすの漬物と合わせる一杯。
柏原市からの寄付で届くこのワインは、単なる返礼品ではない。丘陵地で育つぶどう、それを育てる農家の手、醸造所の仕事。そうした営みが、家の食卓に着地する瞬間だ。
セット返礼品として、赤白6本詰め合わせやスパークリングを含む9本セットも用意されている。季節ごと、気分ごとに飲み比べる楽しみもある。
