湖と富士が織りなす地形
富士河口湖町に入ると、まず気づくのは高さだ。町の中心駅である河口湖駅は標高857m。平地から見上げるのではなく、すでに山の懐にいる。そしてその懐には、富士五湖のうち河口湖、西湖、精進湖、本栖湖という4つの湖が静かに横たわっている。
環境省が選定した「富士山がある風景100選」では、この町だけで22ヶ所が選ばれている。つまり、ここは富士を見るために選ばれた場所なのだ。冬の朝、気温が−15℃を下回る日もある厳しい気候の中で、湖面に映る富士の姿は、一年を通じて変わり続ける。
湖畔の宿で、富士と向き合う時間
この町への寄付で得られるのは、河口湖の宿泊クーポンだ。20万円の寄付で20万円分、30万円で30万円分、40万円で40万円分のクーポンが手に入る。対象施設は町内の旅館やホテル。つまり、あなたが選んだ湖畔の宿で、何泊でも、何度でも、富士と向き合う時間を過ごせるということだ。

夏の盛りに、秋の紅葉の季節に、冬の星空の下で。季節ごとに表情を変える富士を、湖の対岸から眺める。その時間は、観光地を巡ることではなく、一つの場所に腰を据えて、風景と付き合うことだ。朝日が湖面を金色に染める瞬間。夜間の花火が湖に映る光景。そうした時間は、宿の部屋からしか見えない。
地形が生む、この町ならではの過ごし方
富士河口湖町は、複数の村や町が合併して成り立った。河口湖町、勝山村、足和田村、そして2006年には上九一色村の南部も編入された。その結果、町は南北に長く、東西に複雑に広がっている。富士吉田市との境界線さえ、飛び地を含めて入り組んでいるほどだ。
しかし、その複雑さこそが、この町の豊かさを生んでいる。4つの湖、それぞれが異なる表情を持つ。河口湖は最も大きく、観光の中心。西湖は静寂に包まれ、青木ヶ原樹海に囲まれている。精進湖、本栖湖へと南に下れば、さらに奥深い富士の懐に入っていく。
シャトールミエール赤のようなワインを片手に、湖畔の宿で夜を過ごす。この町の気候が育てた葡萄から生まれた酒を、富士を背景に飲む。そうした体験は、この町の地形と気候があってこそ成り立つ。

寄付額に応じて選べるクーポンの額は、あなたが何泊滞在するか、どの季節に訪れるかで決まる。その選択そのものが、この町との付き合い方を決めるのだ。